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「守る仕事」(福岡県田川郡福智町)

2024年08月04日

「へいちく」の愛称で地元民から親しまれる直方〜田川〜行橋を結ぶローカル線「平成筑豊鉄道」。
平成元年の開業以来、地域の生活路線として重要な役割を担っている。
そんな「へいちく」で、運転手を12年経験したのち、今は整備士として働く矢野豊さん。
全13台の車両の点検、洗車など、「へいちく」の車両のお世話をして、安心と安全を守っている。

運転手を経験してきた矢野さんにとって、整備士はまさに「縁の下の力持ち」。
毎日安全に列車を走らせることができるのは、日々の点検があってこそ。
点検の時はボルトがちゃんと締まっているかなどハンマーを叩いて打検する。
高い音は締まっている時、低いときは緩んでいる時など、音で判断するほか、手に伝わる振動を感じながら確認していくのはまさに経験がものをいう。
なにかモノ作りをしているわけでもないし、競争しているわけでもない。だからこそ安心安全を届けるために、丁寧に時間をかけて仕事をする。

一般の人が普段なかなか目にすることができない、車両基地に入っているOFFな感じの車両。
矢野さんにとっては、特別愛着があり、さながら競争から厩舎に帰ってきた愛馬のようなものだろう。
運行を終えて戻ってきたときはホッとする安心感とともに、「お疲れ様」と声をかけたくなるという。
そんな地元民からも愛される「へいちく」車両を、今日も愛と誇りを持ってお世話をしている。

そんな矢野さんが未来に残したい風景は「福智町を走る列車」。
平成筑豊鉄道は里山の美しい風景の中を走るローカル線ならではの良さがある。

矢野さんが特にお気に入りなのは、「市場駅」のすぐ近くにある田園から見るスポット。
福智町を象徴する雄大な「福智山」を背にして走る、のどかな風景が一望できる。
1両編成のワンマン列車だからこそマッチした福智町の自然。
この絵に描いたような心が落ち着く風景を、いつまでも残していきたいと願っている。

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平成筑豊鉄道

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